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【学術発表】第51回日本膵臓学会大会で、メタボローム解析を用いた早期慢性膵炎バイオマーカー探索研究の成果が発表されます
2020/12/28
トピックス
横浜労災病院消化器内科ほか6施設による前向き多施設共同研究で、「早期慢性膵炎」を診断するための血中物質(バイオマーカー)の探索が行われました。同研究では、当社のメタボローム解析技術により、「早期慢性膵炎」を特徴づける複数のバイオマーカーが見出されました。
本研究の成果は、第51回日本膵臓学会大会(2021年1月8~9日開催)で報告されます。
<ひとことコラム>
当社の解析技術は、がん研究だけでなく、本研究のような生活習慣病等の分野でも活用されています。
慢性膵炎は、腹部や背中の痛みなどを伴い、X線、超音波、CT(コンピュータ断層撮影)などの画像検査により診断が確定されます。
旧来の「慢性膵炎臨床診断基準」では、病態が進行して治癒が難しくなった状態を検出する点が課題でした。2009年に同基準が改訂され、進行前の段階である「早期慢性膵炎」という疾患概念が提唱されましたが、これまで「早期慢性膵炎」を適切に定義づける科学的根拠が十分に得られていませんでした。
本研究を通じ、当社の解析技術が「早期慢性膵炎」の疾患概念や診断基準の確立の一助となり、ひいては、慢性膵炎の早期発見、早期治療につながることが期待されます。